大学選びで最も大事なものはなんでしょう?
大学は研究機関であり、勉強こそが学生の本分。ですが、「都会のおしゃれカフェでキラキラアルバイト」「研究とサークル、就活との両立」「できるだけ遅くまで寝ていてたい」……研究一辺倒ではなく、ゆるゆるだらだらとした、「楽しいキャンパスライフ」を願う人も多いはず。研究以外の活動を円滑に行うためには、都心部へのアクセス、すなわち立地の良さが重要になります。
しかし、「名前に『東京』とつくから」「東京にあるから」と油断してはいけません。”東京”理科大学の基礎工学部一年生は、なんと北海道長万部にあるキャンパスで全寮制の研究生活を余儀なくされます。きれいな空気に、研究に没頭できる環境といえば聞こえがよくても、それ以外の選択肢は非常に限られてしまう。実は、「どの大学・どのキャンパスに通うか」で、QOLは大きく左右されます。
そこで、今回は編集部の独断と偏見によって作成した採点基準を基に、各大学の「立地偏差値」を出してみました。今回調査の対象となるのは、都内私立大の名門・MARCH。大学受験の偏差値順に並べれば、MARCHが妥当なところでしょうが、立地偏差値も合わせると、評価は変化するのでしょうか?
また、算出した立地偏差値について、各大学から合計22名の現役MARCH学生のコメントをもらっています。本当に楽しいキャンパスライフが送れるのでしょうか?オープンキャンパスでは測り切れない、本当の大学生活の姿に迫ります。
厳正なる評価方法
まず、大学を評価すると言っても、「便利だと思う/不便だと感じる」といった主観的な声では比較が難しい部分があります。MARCHの立地格付けと銘打って、各大学に失礼があってはいけません。
そこで、今回は、立地条件をできるだけ数値化するための基準を設定し、客観的な視点から各キャンパスを点数化しました。評価の切り口は不動産と同様、「都心へのアクセス」「最寄駅からの通いやすさ」の2点とします。
- JR新宿駅までのアクセス時間
東京の主要拠点である新宿駅を基準に設定。遊び・バイト・就活の拠点として利用頻度が高いため、距離感が学生生活の利便性を大きく左右します。
- 20分以内:+1
- 40分以内:0
- 60分以内:-1
- それ以上:-2 - JR新宿駅までの乗り継ぎ回数
通学のしやすさを決める要因のひとつ。電車一本で行けるのは大きな強みであり、逆に乗り継ぎが多いと時間的・精神的な負担になります。
- 0回(乗り換えなし):+1
- 1回:0
- 2回:-1 - 最寄駅からの徒歩分数
駅からの距離も日常の通学に直結します。特に雨の日や夏の暑さ、冬の寒さを考えると、徒歩時間は短ければ短いほど学生にとって有利です。
- 5分以内:+1
- 10分以内:0
- 15分以内:-1
これら3つの指標を合計して、各キャンパスの「立地スコア」を算出しました。さて、一位に輝くのは、どの大学でしょうか?
我々が現役のMARCH生22人に行ったアンケートとあわせて発表します。
5位:立教大学 平均0点
(池袋キャンパス:1点、新座キャンパス:-1点)


学生の声
池袋
「大学通りのご飯屋が神」「駅近で便利だけど治安は微妙」
「レンガ造りのキャンパスは女子人気が高い」
新座
「ご飯屋が少なく田舎」「電車移動しないと何もできない」
5位はなんと立教大学。MARCHの偏差値では青学と2位を争う優等生で、最寄駅も池袋と大都会。そんな優勝候補が、残念ながら最下位に沈みました。
池袋キャンパスは、最寄の池袋駅が首都圏有数の巨大ターミナル駅で、JR・私鉄・地下鉄を合わせて10路線以上が乗り入れる「交通の要衝」です。飲食店や娯楽施設は無限にあり、カラオケ・ボウリング・ラーメン激戦区まで全て徒歩圏内。レンガ造りのキャンパスは「ミニ・オックスフォード」と呼ばれることもあり、特に女子人気が高いことで知られています。。一方で、池袋という繁華街の“雑多さ”や“治安の不安”を背負わざるを得ない側面もあります。
また、新座キャンパスは“自然と静けさ”が売りです。池袋から東武東上線で30分以上、最寄りの志木駅からさらにバスという距離感は、アクセスがよいとは言いづらいです。
全体としては徒歩11分以上と池袋キャンパスの駅からの遠さが足を引っ張る形になりました。
4位:法政大学 平均0.5点
(市ヶ谷キャンパス:2点、多摩キャンパス:-1点)


学生の声
市ヶ谷
「駅から近い」「山手線の真ん中だからどこへでも行きやすい」
「大江戸線が深すぎて意外と移動時間がかかる」
多摩
「駅からバス20分はきつい」「飲食店が近くになく不便」
「土日は高尾山客で座れない」
MARCHの順番では最後の法政大学。立地バトルでは優勝候補の立教を押さえて4位でフィニッシュです。
市ヶ谷キャンパスは“社会人街のど真ん中”。周囲は出版社や企業オフィスが立ち並び、平日はビジネスマンであふれるエリアです。一見すると便利ですが、飯田橋駅と市ヶ谷駅の中間に位置するため「どちらからも中途半端に遠い」というのが玉に傷です。立地そのものは悪くないものの、学生からは「都会的なのにやや不便」という印象を持たれがちです。
また、多摩キャンパスは“山岳合宿モード”。広大な敷地と豊かな自然に囲まれ、運動部の合宿所さながらの雰囲気を漂わせます。東京ドーム約38個分のキャンパスは開放感抜群ですが、周囲には商業施設が少なく、都心の利便性を求める学生にはやや厳しい環境ではないでしょうか。自然と向き合う勉強漬けの日々を送るには理想的ですが、華やかさや遊びの要素はほぼ望めません。
全体としては、市ヶ谷キャンパスが最寄駅から5分以上と総合評価を押し下げてしまいました。
3位:青山学院大学 平均1点
(青山キャンパス:2点、相模原キャンパス:0点)


学生の声
青山
「徒歩3分圏内にスタバ2つ」「渋谷・表参道徒歩圏内は神」
「坂がきついけど、渋谷が定期に入るのは強すぎる」
相模原
「駅が不便」「周囲に何もない」
「おしゃれの象徴」として圧倒的なブランドを誇る青山学院大学。優勝候補の一角でしたが、驚きの3位です。
青山キャンパスは渋谷・表参道エリアの一等地に位置し、まさに「都会のど真ん中」。最寄り駅は表参道駅と渋谷駅のダブルアクセスで、学生は「定期券に渋谷と表参道が入っている」という最強カードを手にします。ブランド力も高く「MARCHのおしゃれ番長」や「芸能人大学」としての評判も定着。レンガ造りの建物とケヤキ並木が織りなす風景は、大学紹介パンフの定番カットです。
一方、相模原キャンパスは「青学の隠れ里」。最寄りの淵野辺駅は新宿から40分以上かかり、そこからさらにバス移動。周囲に飲食店や娯楽施設も少なく、華やかすぎる青山とのギャップが激しいので、進学先を決める高校生にはしばしば衝撃を与えます。
全体としては青山キャンパスの最寄駅、表参道から新宿にいくまで乗り換えが必要なことがネックになりました。また、評価基準にキャンパス周囲の雰囲気等が加味されていれば、また違った結果になったかもしれません。
2位:中央大学 平均1.5点(市ヶ谷田町キャンパス:3点、多摩キャンパス:0点)

学生の声
市ヶ谷田町
「JRから徒歩3分、雨でも濡れない」「オフィス街で治安が良い」「4路線もあって便利」
多摩
「モノレール直結で便利だけど、朝は満員」「周囲に飲食店が少ない」
今回のダークホース、中央大学。都会イメージの強い青山学院を押さえ、堂々の2位にランクインしました。
市ヶ谷キャンパスは圧倒的な立地のよさを誇ります。都心の一等地にあり、霞が関・永田町といった政治の中心街にも近く、特に法学部生にとっては格好の立地です。出版社や予備校も集まるため、知的で落ち着いた雰囲気が漂うエリア。授業の合間に企業説明会へ行ったり、大学帰りに面接を受けたりしやすいです。他にも、図書館やカフェでの学習環境も整っています。
一方、多摩キャンパスは“秘境キャンパス”。専用駅名がつくほど大学主導の街づくりが行われていますが、周囲は緑豊かで夜になると一気に静まり返ります。繁華街や遊び場は少なく勉強に集中できる環境です。
全体としては、多摩キャンパスがモノレールの駅から近く、法政多摩や立教新座と比べて一歩リードしました。
1位:明治大学 平均3点(駿河台キャンパス:3点、和泉キャンパス:3点)

学生の声
駿河台
「ご飯屋が豊富で満足」「通勤ラッシュは人が多い」
「神保町の古書店街や楽器屋が充実していて飽きない」
和泉
「一本道だから雨の日が大変」「新宿・渋谷に10分以内で出られるのは便利」
一位に輝いたのは、「やっぱり明治がナンバーワン!」と歌われる明治大学。キャンパスも都心寄りでアクセス抜群です。
駿河台キャンパスは神保町・御茶ノ水エリアに位置する都心のキャンパス。周囲は古書店街・楽器街・スポーツショップが立ち並ぶ「文化のるつぼ」。アクセスはJR・地下鉄複数路線から徒歩圏内と恵まれています。学生街価格のご飯屋から老舗喫茶まで幅広い選択肢があるのも嬉しいポイント。
和泉キャンパスは杉並区にあり、新宿・渋谷に乗り換え不要で10分以内で出られる好立地です。加えて、最寄の井の頭線永福町駅から徒歩5分と、かなり便利と言えるでしょう
駿河台・和泉と二つのメインキャンパスが都心寄りで、生活・遊び・学びのバランスが圧倒的に優れています。繁華街の喧騒すら「学生街の活気」として楽しめるのが明治らしさ。食・文化・交通の全方位で強く、「アクセスも遊びも外れなし」という総合力で1位を勝ち取りました。まさに“万能型”です。
まとめ
偏差値での序列はMARCHの中でほぼ固定化されていますが、立地で見れば意外な逆転劇が起こりました。青学や立教の華やかなイメージを抑えて、中央の市ヶ谷が強烈な存在感を放ち、結果は 「MCAHR」 という並びに収まりました。

大学選びにおいては、どの学部に入り、どんな勉強ができるかが最重要であることは間違いありません。しかし、大学生活は勉強だけで完結するものではありません。カフェで友人と語り合い、サークルで夜遅くまで活動し、時には就活の面接に駆け込む――そうした日常のひとコマを支えるのが「立地」です。だからこそ、偏差値や学費だけでなく 立地偏差値 にも目を向け、自分に合った大学選びをすることが大切です。
「自分の学部はどのキャンパスなのか」「都心と郊外どちらで生活することになるのか」「アルバイトや就活と両立できるのか」。これらを事前にきちんと確認しておくことで、入学後のギャップを防ぎ、満足度の高い4年間を送ることができるでしょう。




.jpg&w=3840&q=75)
.jpg&w=3840&q=75)

.jpg&w=3840&q=75)






.png&w=828&q=75)

