総合型選抜を受けてみたいけれど、それ一本では心許ない...

そんな時に考えるのが「併願校を受ける」ことだと思います。そこで今回は国公立・私立、関東・関西に分けて併願可能な大学をまとめました。

受験校選びにぜひご活用ください。

※この記事は令和8年度の入試要項(令和7年度公開)をもとにしています。詳しくは必ずご自身で最新の入試要項を確認してください。


【国公立】総合型選抜で併願可能な主な大学一覧

国公立大学の総合型選抜は、合格したら必ず入学する専願を条件としている大学が多く、基本的には1大学しか出願できません。

しかし、近年では他大学との併願を認めている国公立大学も増えてきています。併願が認められている大学を選べば、一般選抜と同様に複数のチャンスを確保することが可能です。

ここでは、国公立大学の中でも、他大学との併願が可能な主な大学をまとめました。

関東の併願可能な大学

大学名

併願可or専願

出願時期

備考

横浜市立大学

合格した場合は入学が必須(専願)

9月〜10月

入学できない特別の事情があり、本人と推薦者連名の「入学辞退願」を提

出した場合に、入学辞退を認める場合あり。

横浜国立大学

一部併願可

学部により併願条件が異なる

9月頃

実質的には専願の学部が多い。

筑波大学

併願可能

9月頃

体育専門学群のみ専願

千葉大学

合格した場合は入学が必須(専願)

8月〜9月

特別の事情があり、「総合型選抜入学辞退願」を提出し、その許可を受けた場合は辞退可能。

詳細は、各大学の情報をご確認ください。

関西の併願可能な大学

大学名

併願可or専願

出願時期

備考

京都大学

合格した場合は入学が必須(専願)

10月〜11月

京都大学の定める入学辞退手続きにより入学の辞退を許可された場合は、辞退可能。

九州大学

併願可能(明確に併願の禁止はされていない)

9月〜10月頃

ー

岡山大学

合格した場合は入学が必須(専願)

11月頃

入学手続きをしない場合や手続きが完了した後に特別な事情が発生した場合は、辞退可能。

詳細は、各大学の情報をご確認ください。

【私立】総合型選抜で併願可能な主な大学一覧

続いて私立大学の併願事情を見てみましょう。こちらは国公立大学に比べ、併願可能な学部が多い傾向にあります。学部の入試方式も多様なため、自分に合った方式を選びましょう。

関東の併願可能な大学

大学名

併願可or専願

出願時期

備考

早稲田大学

学部により異なる

8月〜9月

学部によっては第一志望であることを求める場合あり

立教大学(自由選抜入試)

併願:可能

9月頃

ー

中央大学

併願可能(明確な禁止なし)

9月頃

ー

國學院大学

・公募制自己推薦(AO型):併願可

・特別選考(院友子弟など):併願不可(専願)

9月〜10月

ー

専修大学

可能(明確な禁止なし)

9月頃

ー

慶應義塾大学

・自主応募制による

推薦入学者選考:専願

・AO入試:基本的に併願可

・FIT入試:専願

・分野志向型入試:併願可能(明確な禁止なし)

9月頃

ー

学習院大学

基本的に併願可

10月頃

ー

詳細は、各大学の情報をご確認ください。


関西の併願可能な大学

大学名

併願可or専願

出願時期

備考

関西大学

基本的に併願可

10月頃

ー

近畿大学

基本的に併願可

(一部で専願)

9月〜10月

ー

同志社大学

基本的には併願可

(一部で専願)

9月頃

ー

立命館大学

基本的に併願可

9月頃

ー

神戸学院大学

基本的に併願可

9月頃

ー

南山大学

基本的に併願可

9月頃

ー

摂南大学

・第1次選抜:併願可

・第2次選抜:専願

9月頃

ー

詳細は、各大学の情報をご確認ください。

総合型選抜は何校まで併願可能?

総合型選抜の併願校数に、ルール上の上限はありません。ただし、大学によって合格後の入学が義務付けられる「専願」と、辞退可能な「併願可」の2種類があることに注意が必要です。「併願可」の大学であれば、理論上は何校でも受験することが可能ですが、専願の場合は併願ができません。

上限はないと言っても、併願校を増やす際にはさまざまな注意点やデメリットがあります。次の章で詳しく見てみましょう。


総合型選抜を併願するうえでの注意点

総合型選抜を併願するうえで、いくつか注意点があります。以下のポイントを、必ずチェックしてから出願しましょう。

合格後に入学を辞退できない大学がある

募集要項に「専願」や「合格した場合は本学への入学を確約できる者」と記載がある大学は、合格すると入学を辞退できません。つまり、他にもっと行きたい大学に受かったからそちらに進学する、ということができなくなります。


これは、大学と受験生の信頼関係に基づく約束事であり、絶対に守らなければならないルールです。専願の大学に合格した場合はそちらに入学する義務が生じるため、出願する際は志望順位や実際に通学できるかなどを含めて慎重な判断が必要となります。


大学ごとに出願書類を用意する必要がある

総合型選抜では、志望理由書や活動報告書など、大学ごとに内容を考え抜いた質の高い書類が求められます。そのため、併願校が増えれば、その数だけ書類作成の負担も増えてしまうでしょう。


大学・学部にはそれぞれ独自のアドミッション・ポリシーがあり、求められる書類や文章も異なるので、一つの書類を複製するわけにもいきません。入試要項を深く理解し、それに合わせた書類を作成するには、多大な時間と労力がかかることを、併願校の数を増やす際は念頭におきましょう。


各大学の試験対策をしなければならない

出願書類に続いて、総合型選補の試験内容についても、面接、小論文、プレゼンテーション、グループディスカッションなど、大学によって様々に異なります。

こちらも併願する大学が増えるほど、それぞれの出題傾向に合わせた対策が必要になり、準備が分散してしまうことに注意が必要です。対策が中途半端になると、どの大学にも合格できないという事態に陥るリスクがあるため、むやみに併願校を増やすのは得策ではないと言えるでしょう。


総合型選抜の併願に関するよくある質問

総合型選抜を受けるにあたって、さまざまな疑問が浮かぶのではないでしょうか。ここでは、よく寄せられる質問を3つピックアップしてご回答します。


併願できるかどうか、どこを見れば一番確実ですか?

回答:最も確実な情報源は、大学が公式に発表している最新年度の入学試験要項(募集要項)です。

細かい字でページ数が多いと、しっかり読まずに人から聞いた話で入試形式を考える人がいますが、形式や基準などは自分が受験する年でマイナーチェンジしている可能性もあるため入学試験要項は自分で目を通しましょう。特に「出願資格」の欄の「専願」「併願可」などの記載は間違いのないように必ず確認することが大切です。入学試験要項は大学のウェブサイトでダウンロードするか、オープンキャンパスなどで入手できます。さらに、不明な点は大学のアドミッション・オフィスに直接問い合わせると一番確実です。


総合型選抜と一般入試を併願するメリットは何ですか?

回答:最大のメリットは、受験のチャンスが増え、合格の可能性を高められることです。

総合型選抜は実施時期が早く、一般入試に比べて合否が数ヶ月前に分かるため、総合型選抜で早期に合格を確保できれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。また、もし総合型選抜が不合格だったとしても、気持ちを切り替えて一般入試という次の目標に集中できるため、第一志望に挑戦しやすくなります。つまり、総合型選抜に挑戦すれば、一般入試を含めて2回、受験のチャンスがあるのですね。


専願と書いてあるのに併願したらバレますか?

回答:バレる可能性は非常に高く、絶対にやってはいけない重大なルール違反です。

大学間には合格者の情報を共有するシステムがあります。また、出身高校へ照会が行われて発覚する場合もあります。発覚した場合、合格が取り消されるだけでなく、出身高校全体の信頼を失い、翌年からの推薦枠がなくなることもあり得るため、専願のルールは必ず守りましょう。


未来図に登録して総合型選抜に必要な志望理由書を参考にしよう


いかがでしたか?併願や専願は学部や入試方式によって実にさまざまだと分かりました。専願の規定や出願時期を逃すと大変なので、気になる大学があれば早めに入試要項を確認するようにしましょう。


未来図では過去の先輩たちが書いた志望理由書を掲載しています。会員登録をしておけば総合型選抜の準備に役立つこと間違いなしです。ぜひ活用してみてください。