指定校推薦の面接では、志望理由や高校生活で頑張ったことなど、受験生についてさまざまな質問が行われます。
しかし、「どのように答えればよいのか分からない」「回答例を知りたい」と不安に感じる人も多いでしょう。
面接では、回答の内容だけでなく、話し方や態度、考え方まで総合的に評価されています。そのため、頻出質問の意図を理解し、あらかじめ回答を準備しておくことが大切です。
この記事では、指定校推薦の面接でよく聞かれる質問や回答のポイント、答えに詰まったときの対処法まで詳しく紹介します。
➤学校推薦型選抜(指定校推薦)の面接で聞かれることと回答例!落ちる可能性も解説
【定番】指定校推薦の面接でよく聞かれる質問と回答例
指定校推薦の面接では、多くの大学で毎年のように聞かれる定番の質問があります。
ここでは、特によく聞かれる質問と回答するときのポイントを紹介します。
- 自己紹介
- 長所と短所
- 志望理由
- 高校生活で最も力を入れたこと(最も苦労したこと)
- 将来のビジョン
自己紹介
自己紹介は、学生の緊張をほぐして普段の人柄や話し方を引き出すことを目的として聞かれることが多いです。声のトーンや表情など、基本的なコミュニケーション能力もチェックされています。
この自己紹介では、名前や高校名などを話しましょう。基本情報だけでなく、自分らしさが伝わる活動や興味を一つ加えると印象に残りやすくなります。
ただし、長く話しすぎると要点が伝わりにくくなるため、1分程度で簡潔にまとめることが大切です。
自己紹介で明るくハキハキと話すことを意識してください。面接官からの第一印象も良くなり、自信もついて残りの質問もスムーズに答えられるようになるでしょう。
質問例
- 自己紹介をしてください。
- あなたはどのような人ですか。
- 高校生活について簡単に教えてください。
回答例A(部活アピール型)
「〇〇高等学校から参りました△△△△と申します。高校では3年間バスケットボール部に所属し、副キャプテンとしてチームをまとめる役割を担ってきました。困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢を大切にしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
回答例B(学業アピール型)
「〇〇高等学校の△△△△です。高校では特に英語学習に力を入れ、英検準1級を取得しました。貴学の国際交流プログラムに強く惹かれ、本日は志望動機をしっかりお伝えしたく参りました。よろしくお願いいたします。」
長所と短所
この質問では、自分自身を客観的に分析できているかが確認されています。
長所として話すエピソードとしては、その長所を活かして部活や日々の勉強などで具体的な行動や変化を起こした場面を選びましょう。
その強みが、どのように課題解決に役立ったかというプロセスを具体的に示すことがポイントです。
一方で短所として話すエピソードには、集団生活や学業に致命的な影響を与えるものは避け、長所の裏返しとなるようなものを選びましょう。
単に欠点を述べるだけではなく、その短所を改善するためにどのような工夫をしているのかまで伝えることが大切です。
質問例
- あなたの長所と短所を教えてください。
- 自分の性格を一言で表すと何ですか。
- 周囲からどのような人だと言われますか。
回答例A
「私の長所は、目標に向かって計画的に努力できることです。定期テストでは1か月前から学習計画表を作り、その通りに実行することで評定平均4.0を維持できました。一方、短所は慎重すぎて決断に時間がかかることです。最近は『まず動いて修正する』ことを意識し、部活の練習メニュー提案などで素早く行動するよう心がけています。」
回答例B
「長所は聞き上手なところです。文化祭実行委員では意見が対立した際、双方の話を丁寧に聞き、妥協点を見つけることができました。短所は自分の意見を伝えるのが苦手なことですが、ディベート授業に積極的に参加することで、根拠を持って発言する力を鍛えています。」
志望理由
志望理由では、「なぜこの大学なのか」「なぜこの学部なのか」が明確になっているかが見られています。
加えて、学生のやりたいことと大学でできることにミスマッチがないか、論理的につながっているか、なども重視されています。
そのため、自分の興味や入学後の目標と大学独自のカリキュラムや研究内容を結び付けて説明することが重要です。
そのためにも、事前に大学研究を十分に行っておきましょう。
質問例
- なぜ本学を志望したのですか。
- この学部を選んだ理由を教えてください。
- 大学で何を学びたいですか。
回答例A
「貴学の〇〇学部を志望した理由は、△△教授の『地域社会と福祉』の研究に強く関心を持ったからです。高校のボランティア活動で高齢者施設を訪問し、地域と福祉のつながりの重要性を実感しました。貴学の少人数ゼミと実地調査を重視するカリキュラムで、この関心を深く探究したいと考えています。」
回答例B
「私は将来、〇〇の分野で人々の生活を支える仕事に就きたいと考えています。貴学は△△の資格取得実績が高く、また現場実習を1年次から実施している点が他大学にはない魅力です。理論と実践の両面から学べる環境で、確かな専門性を身につけたいと思い志望しました。」
高校生活で最も力を入れたこと(最も苦労したこと)
高校生活で最も力を入れたことを聞かれたときは、結果そのものよりも「どのような困難があり、それに対してどのように考えてどのような行動を取ったのか」という過程が重視されています。
この思考やプロセスに、学生ならではの人柄や問題解決力が顕著に現れます。
成功体験ではなく、失敗から学んだ経験でも問題ないため、自分らしいエピソードを具体的に整理しておきましょう。
また、その経験から何を学び、その学びを大学生活でどのように生かしたいのかまで説明できるとなお良いです。
質問例
- 高校生活で最も力を入れたことを教えてください。
- 一番苦労した経験は何ですか。
- 困難を乗り越えた経験はありますか。
回答例A
「最も力を入れたのは吹奏楽部での活動です。2年次にパートリーダーになりましたが、後輩との実力差に悩みました。そこで週1回の個別練習会を提案し、一人ひとりの課題に合わせた指導を行いました。結果、県大会で金賞を受賞でき、『相手に合わせて教える力』を身につけました。」
回答例B
「苦労したのは、部活動と学業の両立です。特に2年生の秋は成績が下がり、悔しい思いをしました。そこで通学時間の活用と、寝る前30分の復習を徹底した結果、3年次には評定を4.0まで戻すことができました。この経験で『時間の使い方』の大切さを学びました。」
将来のビジョン
この質問では、将来の目標が具体的であり、かつ実現のために大学で何を学ぶ必要があるのかを考えられているかが見られています。
夢を語るだけではなく、大学で学ぶ内容と将来の目標が論理的につながっていることが重要です。
また、入学することがゴールになっておらず、卒業後の進路や社会での活躍を見据えた明確なビジョンを持っているかどうかも確認されています。
ビジョンに関しては、「〜〜の架け橋」になりたいというような曖昧なものではなく、現実的で実現可能であるほうが高評価につながりやすいです。
質問例
- 将来の夢を教えてください。
- 大学卒業後はどのような仕事に就きたいですか。
- 大学で学んだことを将来どう生かしたいですか。
回答例A
「大学で学んだ〇〇の知識を活かし、将来は地元△△県で中小企業の経営を支援する仕事に就きたいと考えています。過疎化が進む地域を、産業面から元気にすることが目標です。」
回答例B
「小学校教員として、子ども一人ひとりの個性を伸ばせる教育を実践したいです。特にICTを活用した授業に関心があり、貴学の教育学部で実践的に学びたいと考えています。」
【特有】指定校推薦の面接ならではの質問と回答例
指定校推薦の面接では、一般的な面接でよく聞かれる質問に加えて、指定校推薦ならではの質問が出されることがあります。
ここでは、指定校推薦で特によく聞かれる質問と回答のポイントを紹介します。
- 指定校推薦を選んだ理由
- 高い評定平均を維持できた理由
- 自分の高校の強み
- 入学後の過ごし方
指定校推薦を選んだ理由
この質問では、指定校推薦を選んだ理由が前向きなものかどうかを確認しています。
「早く進路を決めたいから」「受験勉強をしたくなかったから」といった消極的な理由は避けましょう。
「早期に合格を決めて入学準備に時間を使いたい」「大学で学ぶ内容を深める準備をしたい」といった前向きな理由に言い換えることが大切です。
また、指定校推薦は高校の代表として推薦されることで受験できる入試制度であるため、その責任を持って受けているかどうかも見られています。
質問例
- 指定校推薦を選んだ理由を教えてください。
- なぜ一般入試ではなく指定校推薦なのですか。
- 指定校推薦を受験しようと思ったきっかけは何ですか。
回答例A
「貴学は私にとって第一志望であり、迷いなく進学を決意しています。指定校推薦は、その強い意志を示す最適な方法だと考えました。また、早期に進路を決めることで、入学までの期間を専門書の読破や語学学習など、大学の学びの準備に充てたいと思っています。」
回答例B
「高校1年次のオープンキャンパスで貴学に出会ってから、ずっと貴学で学びたいと考え、評定平均を維持する努力を続けてきました。指定校推薦は、母校と貴学との信頼関係のもとで受験できる制度であり、その責任を自覚した上で挑戦したいと考えています。」
高い評定平均を維持できた理由
この質問では、計画的かつ継続的に努力できる人かどうかが見られています。
「テスト前だけ勉強した」と回答するのではなく、「毎日復習を続けた」「提出物を期限までに必ず提出した」など、日々の積み重ねを具体的に説明することが大切です。
継続的に努力できる姿勢をアピールすれば、大学入学後も誠実に学び続けられる人であると示すことができます。自律的に学業に励む学生だと、良い印象を与えられるでしょう。
質問例
- なぜ高い評定平均を維持できたのですか。
- 普段どのように勉強していましたか。
- 成績を維持するために工夫したことはありますか。
回答例A
「授業を最も大切な学びの場と位置づけ、予習・授業・復習のサイクルを崩さないようにしていました。特にわからない点はその日のうちに先生に質問することで、次のテストまでに苦手を残さないようにしていました。」
回答例B
「得意科目で高得点を狙うだけでなく、苦手科目こそ丁寧に取り組みました。数学が苦手だったので、問題集を3周繰り返し、基礎を固めた結果、評定を4から5に上げることができました。」
自分の高校の強み
この質問では、自分の高校について理解しているか、高校での経験が自分自身の成長にどのようにつながったのかを説明できるかが見られています。
そのため、学校の特徴を紹介するだけではなく、その環境の中で自分がどのような経験を積み、どのような力を身につけたのかまで話すことが重要です。
置かれた環境を客観的に捉えて前向きに成長できた経験を示すことで、大学でも柔軟にさまざまなことを吸収できる人物だと評価してもらえるでしょう。
質問例
- あなたの高校の魅力を教えてください。
- 高校の特色は何ですか。
- 高校生活を通して成長したことはありますか。
回答例A
「本校の強みは、生徒の主体性を尊重する校風です。文化祭や体育祭は企画から運営まで生徒主導で行われ、私自身も実行委員として企画力・調整力を養うことができました。」
回答例B
「本校は探究学習に力を入れており、1年次から課題設定・調査・発表を繰り返します。私も『地域の観光資源』をテーマに1年間研究し、論理的に物事を考える基礎を身につけました。」
入学後の過ごし方
この質問では、大学合格がゴールになっておらず、入学後にやりたいことや卒業後のビジョンなどを明確に持っているかが見られています。
また、合格した後にも気を抜かず、大学生活に向けた準備を進めそうかどうかも見られています。
そのため、学びたい授業や参加したい活動、取得したい資格などを具体的に伝えるようにしましょう。
大学生活を具体的にイメージできていることを示せれば、学ぶ意欲も伝わりやすくなります。
質問例
- 入学後はどのような大学生活を送りたいですか。
- 大学で挑戦したいことはありますか。
- 入学までに取り組みたいことを教えてください。
回答例A(経済学部志望の場合)
「1〜2年次は幅広い教養科目を通して視野を広げつつ、ミクロ経済学やマクロ経済学、統計学などの専門基礎をしっかり修めたいです。並行して、貴学の短期海外研修プログラム『グローバル・スタディーズ』に参加し、英語運用能力も磨きたいと考えています。3年次以降はゼミで行動経済学、特に消費者の意思決定プロセスについて深く研究したいです。」
回答例B(法学部志望の場合)
「1〜2年次は幅広い教養科目を通して視野を広げつつ、憲法・民法・刑法などの専門基礎をしっかり修めたいです。並行して、貴学のリーガル・イングリッシュ講座を受講し、英語運用能力も磨きたいと考えています。3年次以降はゼミで少年法と再犯防止について深く研究したいです。」
回答例C(文学部・社会学系志望の場合)
「1〜2年次は幅広い教養科目を通して視野を広げつつ、社会学概論や文化人類学などの専門基礎をしっかり修めたいです。並行して、貴学の海外フィールドワーク・プログラムに参加し、英語運用能力も磨きたいと考えています。3年次以降はゼミで現代日本における地方コミュニティの再生について深く研究したいです。」
回答例D(国際関係・国際教養系志望の場合)
「1〜2年次は幅広い教養科目を通して視野を広げつつ、国際政治学や比較文化論などの専門基礎をしっかり修めたいです。並行して、貴学の交換留学プログラムに参加し、英語運用能力も磨きたいと考えています。3年次以降はゼミで東南アジアにおける日系企業の人材育成について深く研究したいです。」
回答例E(理工学部志望の場合)
「1〜2年次は幅広い教養科目を通して視野を広げつつ、微分積分学・線形代数・プログラミング演習などの専門基礎をしっかり修めたいです。並行して、貴学の国際学会派遣プログラムを活用し、英語運用能力も磨きたいと考えています。3年次以降は研究室で機械学習を用いた画像認識技術について深く研究したいです。」
【注意】指定校推薦の面接で聞かれる可能性のあるイレギュラーな質問と回答例
面接では定番の質問だけでなく、その場で考えを問われるイレギュラーな質問が出されることもあります。このような質問では、知識量だけではなく、物事を論理的に考え、自分の言葉で説明する力が見られています。
ここでは、代表的なイレギュラー質問と回答のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 最近気になったニュース
- 印象に残っている本
- 不合格になった場合の進路
- 自分の高校の改善すべき点
- 最後に聞きたいこと・逆質問
最近気になったニュース
この質問では、普段から社会に関心を持ち、自分なりの考えを持っているかが見られています。
ニュースは、志望する学部や将来の目標に関連するものをピックアップするのがおすすめです。
また、単にニュースの内容を要約するだけではなく、「なぜ気になったのか」「自分はどう考えたのか」まで説明しましょう。問題意識の高さや思考の深さをアピールできます。
日頃からニュースに対して自分の意見を整理する習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて答えられます。
質問例
- 最近気になったニュースを教えてください。
- 最近関心を持った社会問題はありますか。
- ニュースを見て感じたことを教えてください。
回答例A(社会・経済系志望)
「最近関心を持ったのは、生成AIの教育現場への導入に関するニュースです。効率化のメリットがある一方、生徒の思考力低下を懸念する声もあります。私は、AIを『答えを出す道具』ではなく『思考を深める相棒』として使う教育設計が必要だと考えました。」
回答例B(看護・医療系志望)
「地域医療における医師不足のニュースに関心を持ちました。特に地方の高齢化が進むなか、看護師の役割はますます重要になると感じています。貴学で地域医療について学び、将来はそうした地域に貢献したいと改めて思いました。」
印象に残っている本
この質問では、どのようなことに興味を持っているのかが確認されます。学生の人間性や関心を持っている領域などを知るという意図もあります。
志望分野に関連する本を選べば学部への強い関心をアピールでき、自分に影響を与えた本を選べば大事にしている価値観を伝えることができます。面接官に伝えたい自分の強みに合わせて選びましょう。
また、本の内容を説明するだけではなく、「なぜその本を読むことにしたのか」「自分の考えや行動がどう変わったのか」という具体的なエピソードを交えて話すことが大切です。感想だけで終わらないように意識しましょう。
質問例
- 最近読んだ本を教えてください。
- 印象に残っている本はありますか。
- その本から何を学びましたか。
回答例A(心理学科志望・入門書系)
「アダム・グラント著『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』です。心理学の入門書として、身近なビジネスや人間関係の事例を通して人の行動原理が解説されており、貴学の心理学科を志望するきっかけになった一冊です。」
回答例B(心理学科志望・学術寄り)
「ダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー』です。人間の思考には直感的な『速い思考』と論理的な『遅い思考』の2つがあるという視点が新鮮で、日常の判断ミスの理由が腑に落ちました。貴学の心理学科で認知心理学を学びたいと思う大きなきっかけとなりました。」
回答例C(心理学科志望・臨床寄り)
「河合隼雄著『こころの処方箋』です。臨床心理学者である著者が、悩みを抱える人との関わりを平易な言葉で綴っており、『人の心に寄り添うとはどういうことか』を考えさせられました。貴学の臨床心理学分野に関心を持つ原点となった一冊です。」
回答例D(教育学部志望)
「齋藤孝著『声に出して読みたい日本語』です。言葉の持つリズムや力の大切さを再認識させてくれた一冊で、将来国語教員として子どもたちに『言葉の面白さ』を伝えたいという思いを強くしました。」
回答例E(経済・経営学部志望)
「ジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』です。人類史を地理・環境の視点から捉え直す壮大なスケールに衝撃を受けました。経済発展の格差の背景を多角的に考える視点は、貴学の経済学部で学びたい国際経済分野にも通じると感じています。」
回答例F(法学部・社会学系志望)
「マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』です。『正義とは何か』という問いに、身近な事例から哲学的アプローチで迫る本書に強く惹かれました。貴学で法哲学や社会正義について学びたいという志望動機の原点になっています。」
回答例G(理系志望)
「福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』です。『生命とは動的平衡である』という視点が印象的で、生物を静的な存在ではなく絶え間ない流れとして捉える発想に感動しました。貴学の生命科学分野を志望する決定打となった一冊です。」
不合格になった場合の進路
この質問では、大学への志望度や受験に対する考え方を確認しています。
また、万が一の事態に対して、冷静に次の選択肢を用意できているかどうかもチェックされています。
この場合は、第一志望であることを伝えたうえで、不合格だったときの進路を冷静に説明することが大切です。
「どのような結果になっても目標に向かって努力を続ける」という姿勢を示しましょう。大学へ進学したい理由や将来の目標がぶれないよう注意してください。
質問例
- 不合格だった場合はどうしますか。
- 他大学も受験しますか。
- 今後の進路について教えてください。
回答例A
「大変悔しい結果になると思いますが、一般入試でもう一度貴学に挑戦したいと考えています。それだけ強く貴学で学びたい気持ちがあります。」
回答例B
「もちろん合格をいただけるよう全力を尽くします。仮に不合格となった場合は、これまでの努力を無駄にしないよう、一般選抜での再挑戦、または〇〇分野を学べる他大学の受験も視野に入れます。」
自分の高校の改善すべき点
この質問では、物事を客観的に見る力や建設的に考える力があるかを確認しています。ただ単に学校への不満を述べるだけでは評価されません。
改善すべき点を挙げる場合は、「なぜ改善が必要なのか」「どのように改善できると思うか」まで提案しましょう。
課題だけでなく解決策も併せて話すことで、単なる不満で終わらせない問題解決力や建設的な姿勢をアピールできます。
質問例
- 高校の改善すべき点は何ですか。
- 学校をより良くするには何が必要だと思いますか。
- 高校生活で感じた課題はありますか。
回答例A
「素晴らしい環境の学校ですが、強いて挙げるならICT活用の面でまだ発展の余地があると感じます。生徒同士がオンラインで意見交換できる仕組みがあれば、探究活動がさらに深まると考えています。」
回答例B
「進路指導は手厚いのですが、卒業生との交流機会がやや少ないと感じます。実際に大学生活を送る先輩の話を聞く場が増えれば、生徒の進路選択の視野が広がると思います。」
最後に聞きたいこと・逆質問
この質問では、大学への関心や入学意欲を確認しています。
「特にありません」と答えてしまうと、大学への関心が低いという印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、事前に2〜3個ほど質問を準備しておきましょう。
パンフレットを読めば分かる内容ではなく、研究内容や授業、学生生活などについて一歩踏み込んだ質問をすると、意欲が伝わりやすくなります。
質問例
- 最後に何か質問はありますか。
- 聞いておきたいことはありますか。
- 本学について気になることはありますか。
回答例A
「入学までの期間に、〇〇学部の学びに向けて取り組んでおくべきことがあれば教えていただけますでしょうか。」
回答例B
「貴学の〇〇学科で活躍されている学生に共通する特徴や姿勢があれば、ぜひ参考にさせていただきたいです。」
回答例C
「本日の面接を通じて、改めて貴学で学びたい気持ちが強まりました。入学までに読んでおくとよい書籍などがあれば、ご教示いただけますでしょうか。」
指定校推薦の面接対策としてすべきこと
指定校推薦の面接では、その場で良い受け答えをするだけでは十分ではありません。
自己分析や大学研究、志望理由書の見直しなどを事前に行い、自分の考えを整理しておくことが大切です。
ここでは、面接本番までに取り組んでおきたい対策を紹介します。
- 高校3年間の歩みを棚卸しする
- 大学の求める人物像をリサーチする
- 志望理由書の内容を見返す
- 第三者と模擬面接をする
高校3年間の歩みを棚卸しする
指定校推薦の対策では、高校3年間を振り返る棚卸しが欠かせません。
部活動や委員会、資格取得、ボランティア活動のほか、心が動いた出来事や努力した経験などもまとめておきましょう。
また、ただ事実を並べるのではなく、「何を考え、どう行動し、その結果どう成長したのか」という思考の変化や行動のプロセスに焦点を当てて整理することが大切です。
自分自身を深く理解しておくことで、どの質問にも一貫性を持って答えやすくなります。
大学の求める人物像をリサーチする
大学ごとに求める学生像は異なるため、事前のリサーチも欠かせません。
アドミッション・ポリシーや学部紹介、大学の公式サイト、カリキュラムなどをよく読み、どのような学生を求めているのかを確認しましょう。
そのうえで、自分の経験や強みが大学の求める人物像とどのようにつながるのかを論理的に整理することが重要です。
大学のニーズを理解しないまま一方的に自分をアピールしても、高い評価にはつながりにくいためです。
大学リサーチにはしっかり時間をかけ、その大学でしかできないことや他大学にはない魅力などを調べましょう。
志望理由書の内容を見返す
面接では志望理由書をもとに質問されることが多いため、提出した内容をもう一度丁寧に確認しておきましょう。
文章を読み返すだけでなく、「なぜそう考えたのか」「具体的にはどのような経験だったのか」などと自問自答を繰り返して、深掘り質問にも答えられるよう準備してください。
掘り下げられそうな質問も想定して対策することによって、どのような質問にも落ち着いて対応しやすくなります。
また、書類と面接で話す内容に大きな食い違いがあると、一貫性がないと判断され、評価が下がる可能性もあります。軸がブレないように注意しましょう。
総合型選抜(AO入試)向け志望理由書の書き方!例文や書くべき内容も紹介
第三者と模擬面接をする
頭の中で回答を考えるだけでは、本番でうまく話せないことが多いです。
そのため、先生や塾の講師、保護者など第三者と模擬面接を行いましょう。話すスピードや声の大きさ、姿勢、目線、表情なども確認してもらってください。
また、想定外の質問が来た場合でも落ち着いて受け答えできるよう、さまざまな質問を想定して練習を重ねることも重要です。
実践を繰り返すことで、本番も落ち着いて受け答えができるようになります。
指定校推薦の面接で答えに詰まったときのNG行動と対処法
面接では、予想していなかった質問をされることもありますが、焦って誤った対応をしてしまうと面接官にマイナスの印象を与えることもあります。
ここでは、答えに詰まったときにやってはいけない行動と適切な対処法を紹介します。
- 何も答えずに沈黙する
- 適当に嘘をつく
- 質問内容と逸れた回答をする
何も答えずに沈黙する
質問されたあとに長時間黙り込んでしまうと、考える力やコミュニケーション力に不安があると判断される可能性があります。
すぐに答えが思いつかない場合は、「少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか」と一言伝えましょう。ひと呼吸おいてから回答してもマイナス評価にはつながりません。
むしろ、何らかの意思表示をすることで、質問に真剣に向き合い、落ち着いて対応しようとしている姿勢が伝わります。
すぐに答える必要はないため、焦らず自分の考えを整理してから話すことを意識しましょう。
適当に嘘をつく
知らないことや思い出せないことがあっても、その場しのぎで嘘をつくことは避けましょう。
深掘りされた際に話のつじつまが合わなくなり、信頼を失う原因になるためです。場合によっては、不誠実な印象を与えてしまい不合格になる可能性もあります。
分からない場合は、「勉強不足で申し訳ありません。現時点では分かりませんが、今後学びたいと考えています」などと正直に答えるほうが評価されることもあります。
誠実な姿勢が重視されるため、無理に取り繕おうとせず、正直に受け答えすることを心掛けましょう。
質問内容と逸れた回答をする
焦って答えようとすると、質問の意図と違う内容を話してしまうことがあります。
特に、模擬面接で準備した回答を丸暗記していると、少し質問の聞き方が変わっただけでも見当違いの回答になりやすいです。
よって、質問の意味がよく分からない場合は、「〇〇という理解でよろしいでしょうか」と確認してから答えましょう。
質問の意図を正しく理解してから話すほうが、見当違いの回答をするよりも良い印象につながります。
指定校推薦の面接と質問に関するよくある質問
指定校推薦についての不安を解消するためにも、以下のよくある疑問を確認しましょう。
指定校推薦の面接でも落とされることはある?
回答:指定校推薦は校内選考に通ればほぼ確実に合格できる入試方式と言われていますが、実際には不合格になることもあり得ます。
たとえば、面接での態度が著しく悪かったり、校内選考の通過後に問題行動が多発したりした場合です。
一般入試と同じくらい真剣な気持ちで臨み、最後まで誠実な態度を心掛けることが大切です。
面接の時間はどれくらい?
回答:指定校推薦の面接時間は、一般的に1人あたり15〜20分程度に設定されている大学が多いです。
時間が短くても評価が低いという意味ではありません。短時間でも人物像を十分に確認できた場合、15分以内で終了することもあります。
また、長時間の面接になった場合でも、焦らず一問一問に集中して答えることが大切です。最後まで集中力を切らさず、落ち着いて受け答えすることを心掛けましょう。
1つの質問に対してどれくらいの長さで回答すべき?
回答:1つの質問に対する回答は、1分程度を目安に簡潔にまとめるのが理想です。
長すぎると要点が伝わりにくくなり、面接官も聞きたい内容を十分に聞けなくなってしまいます。一方で、「はい」「いいえ」だけで終わるのも不十分です。
結論を伝えたあとに、その理由や具体的なエピソードを一つ添えることで、分かりやすく説得力のある回答になります。要点を意識しながら話す練習を重ねておきましょう。
まとめ|しっかり対策をして指定校推薦の面接に挑もう
指定校推薦の面接では、志望理由や高校生活での経験だけでなく、人柄や考え方、大学で学ぶ意欲まで総合的に評価されます。
そのため、頻出質問への回答を準備するだけでなく、自己分析や大学研究、志望理由書の見直し、模擬面接などを通して、自分の言葉で的確に考えを伝えられるように準備することが大切です。
また、答えに詰まったときも焦らず、誠実に対応することを心掛ければ、良い印象につながります。十分な準備を重ねることで自信を持って受け答えができ、面接本番でも実力を発揮できるでしょう。
未来図に登録すれば、指定校推薦や推薦入試で合格した先輩たちの志望理由書や受験体験記を参考にできます。
実際の合格者の事例を参考にしながら、効率よく面接対策を進め、第一志望合格を目指しましょう。
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