指定校推薦とは、大学から高校へ与えられた推薦枠を利用して出願する制度です。

指定校推薦枠が多い高校ほど希望する大学・学部の選択肢が広がり、制度を活用して合格を狙えるチャンスも高くなります。

実際、「指定校推薦を視野に入れて高校を選びたいが、どの高校に枠が多いのだろう?」と考える保護者の方は多いでしょう。

この記事では、神奈川で指定校推薦の選択肢を調べやすい高校の例や推薦枠の調べ方、高校選びで確認したいポイントを解説します。

※枠や条件は毎年度変わるため、最後は必ず志望校の公式サイトや説明会でご確認ください。

 

➤気になった大学を保存して比較する

指定校推薦の枠が多い神奈川の主な高校一覧

早速、指定校推薦の枠が多い神奈川県の主な高校を紹介します。

 

  • 【早慶上理】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧
  • 【GMARCH】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧
  • 【日東駒専】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧
  • 【成成明学】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧

 

まずは希望する大学群の推薦枠について把握しましょう。

※最新情報については、高校のパンフレットなどでご確認ください。

 

【早慶上理】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧

早慶上理は、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学を指す呼び方です。

高校名

区分

早稲田大学

慶應義塾大学

上智大学

東京理科大学

桐光学園
高等学校

共学
(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

桐蔭学園
高等学校

共学
(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

山手学院
高等学校

共学
(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

日本大学藤沢高校

共学
(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

捜真女学校

女子校
(中高一貫)

ー

◯

◯

◯

中央大学附属横浜高校

共学
(中高一貫)

◯

ー

◯

◯

日本女子大学附属高校

女子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

これらの高校のほとんどが、創立から60年以上経つ私立の中高一貫校です。

歴史の長い学校ほど、大学の指定校推薦枠が豊富な傾向にあります。

ただ、推薦枠の総数が多いとしても、早慶上理の枠は少人数であることが一般的です。

学部別では1名程度の場合があり、校内選考での競争も激しいものになると考えられます。
 

【GMARCH】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧

GMARCHは、学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の総称です。

高校名

区分

学習院

明治

青山学院

立教

中央

法政

鎌倉学園高校

男子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

◯

ー

関東学院六浦高校

共学校

(中高一貫)

ー

◯

◯

ー

◯

◯

捜真女学校高等学部

女子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

◯

◯

藤嶺学園藤沢高校

男子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

ー

◯

◯

日本大学高校

共学校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

◯

◯

日本大学藤沢高校

共学校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

◯

◯

森村学園高等部

共学校

(中高一貫)

◯

◯

◯

◯

◯

◯


GMARCHは神奈川から通学しやすい大学も多く、希望者が集中しやすい層です。

したがって、学校全体の枠数だけで指定校推薦を狙いやすいと判断するのは危険です。

希望する学部の枠があるか、過去にどの程度の生徒が推薦を利用しているか、校内選考で重視される条件は何かを個別相談で聞いておきましょう。

 

 【日東駒専】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧

日東駒専は、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の総称です。

高校名

区分

日本

東洋

駒澤

専修

北鎌倉女子学園高校

女子校

(中高一貫)

◯

ー

ー

ー

鵠沼高校

共学校

◯

◯

◯

◯

向上高校

共学校

◯

◯

◯

◯

湘南学院高校

共学校

◯

◯

◯

◯

湘南工科大学附属高校

共学校

◯

◯

◯

◯

相模女子大学高等部

女子校

(中高一貫)

ー

ー

◯

◯

アレセイア湘南高校

共学校

(中高一貫)

◯

ー

ー

ー

日東駒専の指定校推薦でも、3年間の評定平均だけでなく、日々の授業態度、提出物、欠席・遅刻の状況などを校内選考で確認する高校があります。

「高校2年や3年になってから頑張ればよい」と考えるのではなく、高1から定期テスト対策や生活管理を根気よく続けられるかまで親子で考えることが大切です。

 

【成成明学】指定校推薦枠が多い神奈川の主な高校一覧

成成明学は、成蹊大学・成城大学・明治学院大学の総称です。

高校名

区分

成蹊大学

成城大学

明治学院大学

鎌倉国際文理高校

共学校

(中高一貫)

ー

ー

◯

函嶺白百合学園高校

女子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

光明学園相模原高校

共学校

◯

◯

◯

聖セシリア女子高校

女子校

(中高一貫)

◯

◯

◯

聖ヨゼフ学園高校

共学校

(中高一貫)

ー

ー

◯

英理女子学院高校

女子校

ー

ー

◯

柏木学園高校

共学校

ー

ー

◯

特に明治学院大学は横浜キャンパスがあり、神奈川からの通学を想定して希望する家庭もあるでしょう。

ただし、大学群の名称で比較するだけでは不十分です。

学びたい学部・学科があるか、通学先となるキャンパス、必要な評定平均まで確認して、本人に合う進路かを判断してください。

 

指定校推薦の枠が多い神奈川の高校の共通点

指定校推薦の多い高校には、いくつか共通して見られる傾向があります。

  • 創立から80年以上が経っている
  • ミッション系の高校である
  • 特進コースと普通コースに分かれている

創立から80年以上が経っている

指定校推薦の枠は、高校の卒業生の進学後の状況や長期的な信頼関係を踏まえて、大学がどの高校に何枠設けるかを決めています。

そのため、卒業生を長年送り出してきた伝統校は、推薦枠も豊富な傾向があります。

また、卒業生がこれまで進学先で真面目に学んできた実績が、枠の維持や増加に影響することも多いです。

一方で、新設校はまだまだ実績や歴史が浅いため、指定校推薦枠も少なめです。そのため、枠の多さを重視するなら、高校の創立年数をチェックすると良いでしょう。

 

ミッション系の高校である

キリスト教の理念を持つ高校では、同じ理念を持つ大学から協定校・系列校の推薦枠や制度が設けられることがあります。

たとえば、プロテスタント系の高校であれば青山学院大学や立教大学から、カトリック系の高校であれば上智大学からといったように、同じ宗派の大学から特別な指定校推薦の枠をもらえるケースも多いです。

ただ、このような高校は宗教に関するカリキュラムや行事もあるため、そのような環境が本人に合いそうかどうかも確認しましょう。

 

特進コースと普通コースに分かれている

高校の学年がいくつかのコースに細分化されている場合、特進コースは国公立大学や一般選抜での難関大合格を主な目標とし、進学コース・普通コースで指定校推薦を活用するケースがあります。

これは、学校全体の進学実績を最大化させるためです。

そのため、同じ高校でもコースによって指定校推薦への出願可否や利用できる枠が異なることがあります。

つまり、「特進だから有利」「推薦枠が多い学校だから安心」とは一概にいえません。
コースが複数ある高校を受けるときは、指定校推薦の利用条件や各コースの進路実績を確認しましょう。

 

指定校推薦の枠について正しく調べる方法

指定校推薦の枠を調べるときは、以下の方法も試してみてください。

  • 高校のパンフレットを確認する
  • 高校の入試情報を掲載した雑誌をチェックする
  • 進路指導の先生に尋ねる

高校のパンフレットを確認する

学校案内パンフレットや公式サイトの「進路」「進学実績」ページで、指定校推薦や学校推薦型選抜に関する情報を確認しましょう。

高校が提示している公式の情報をチェックするのが最も確実です。

ただ、説明会のときに公表されていた推薦枠が、お子さまが高校3年生になるときにも残っているとは限りません。

卒業生の成績によって、枠の数が減ったり特定の学部の枠がなくなったりすることもあります。この点はあらかじめ理解しておきましょう。

 

高校の入試情報を掲載した雑誌をチェックする

『高校受験案内』などの最新年度版の受験情報誌は、複数校を比較するときに役立ちます。

学校ごとの大学進学実績や推薦制度に関する概要を一覧で確認しやすいため、通学圏や学力が近い学校を比較する際に便利です。

ただし、書籍は編集時点の情報です。必ず高校の公式情報を説明会などで確認してください。

 

進路指導の先生に尋ねる

中学校の進路指導の先生や塾の講師は、地域の高校事情を把握していることがほとんどです。

校内選考の競争の激しさや推薦利用者の割合など、リアルな情報を共有してもらえることもあります。

さらに確実なのは、志望高校の説明会・個別相談会で直接尋ねることです。

「○○大学○○学部の指定校推薦はありますか」「高入生も利用できますか」「どのような基準で校内選考を行いますか」と具体的に聞くと必要な情報を確認できるでしょう。

 

指定校推薦の枠だけで決めるのは危険!高校を選ぶときに確認すべきポイント

高校生活3年間を過ごす場所を指定校推薦の枠の多さだけで決めるとミスマッチにつながります。

校内選考に通らなかった場合や志望が変わった場合にも、納得して学び続けられる高校かどうかを見極めるためのポイントを紹介します。

 

  • 今の学力に合っているか
  • 推薦狙いの学生をサポートしてくれるか
  • 一般受験への切り替えも可能か
  • 【中高一貫校の場合】高校から入った生徒も枠を狙えるか

今の学力に合っているか

本人の実力よりかなり高いレベルの高校に入学すると、授業や定期テストで苦戦し、評定平均を上げにくくなる可能性があります。

指定校推薦で必要とされる評定平均は大学・学部ごとに異なりますが、高い評定を維持するには、定期テストで好成績を取り続けることが欠かせません。

ただ、単純に高校の偏差値を下げると、希望する大学の推薦枠がない可能性もあります。

そのため、無理なく上位を目指せて、かつ希望の推薦枠もある高校を選ぶことが大切です。

 

推薦狙いの生徒をサポートしてくれるか

推薦を目指すなら、定期テスト対策や志望理由書・小論文・面接の指導などをしてくれるかどうかも確認しましょう。

推薦入試のサポート体制については、学校推薦型選抜の進学者数や進路実績で確認することが可能です。

具体的には、指定校枠の「実際の利用人数」や、全進学者数のうち推薦型選抜が占める割合などに着目しましょう。

また説明会で、「指定校推薦を利用する生徒はどれくらいいますか」「校内選考後の面接・小論文対策はありますか」と詳しく聞くのもおすすめです。

 

一般受験への切り替えも可能か

校内選考に漏れた、希望学部の枠がなくなった、入学後に進路が変わったといった場合には、一般選抜へ切り替える可能性があります。

そのため、柔軟に推薦から一般入試へ切り替えられるか、一般選抜に必要な基礎学力を身につけられるカリキュラムがあるかを確認することも重要です。

推薦対策と一般選抜対策を両立できる高校なら、いくつかの選択肢を確保しながら受験準備を進められます。

高3の秋以降に慌てないためにも、進路変更時のサポートについて説明会などで確認してみましょう。

 

【中高一貫校の場合】高校から入った生徒も枠を狙えるか

中高一貫校を高校から受験する場合は、高入生と内部進学生で推薦枠の扱いに違いがないかを確認してみてください。

コースやカリキュラムが分かれている高校では、推薦枠や校内選考がコース単位で運用されることがあります。

個別相談で、「高入生の指定校推薦の利用実績はありますか」「コースごとの推薦利用状況を教えてください」と具体的に聞いてみるのもおすすめです。

また、高入生が学校生活になじむことができ、成績を伸ばせる環境であるかどうかもリサーチしておくと安心です。

 

神奈川の公立高校と私立高校で指定校推薦の狙いやすさはどう違う?

一般的に、私立高校は大学との関係が深く、指定校推薦の総数が豊富な傾向にあります。

また私立高校では、定期テスト対策や他の必要な対策の支援が手厚い学校も多いです。

一方で、公立高校でも指定校推薦の枠を保有しているところはありますが、私立高校と比べると枠数は少ないところが多いです。

そして、国公立大学への進学を重視していたり、一般入試至上主義であったりするところも今だにあります。

よって、指定校推薦の枠やサポート体制を重視するなら、私立高校をメインで進学先を絞るのが良いかもしれません。

 

指定校推薦の枠が多い高校に関するよくある質問

最後に、指定校推薦を軸に高校選びをするときによくある疑問を整理します。

 

指定校推薦の枠は毎年変わる?

回答:はい。変わる可能性があります。

指定校推薦の枠は固定ではなく、大学側が高校との関係や過去の進学状況などを踏まえて見直されることがあるためです。

現在公開されている大学名・人数は、あくまでその年度の実績です。お子さまが高3になる年にも同じ枠があるとは限りません。

高校選びでは「この大学の枠があるから」という理由だけで決めるのではなく、複数の進路を考えつつ入学後も定期的に最新情報を確認しましょう。

 

大学の附属高校と指定校推薦の枠が多い高校ならどちらがおすすめ?

回答:早慶やGMARCHなど特定の大学への進学意志が非常に強く、その附属高校の内部進学条件も満たせそうなら、附属高校がおすすめです。

一方で、入学後に学びたい分野が変わる可能性がある場合や複数大学・学部から進学先をじっくり選びたい場合は、指定校推薦枠の多い高校の方が良いでしょう。

本人の興味、進学したい学部、校風なども考慮して最適な高校を選んでください。

 

偏差値がやや低めのトップを維持できる高校に行ったほうが枠は取りやすい?

回答:学力に余裕のある環境であれば、定期テストで高得点を取り続けることで評定平均を維持しやすくなる可能性はあります。

しかし、偏差値を下げすぎると、希望する難関大学・学部の指定校推薦枠そのものがないこともあります。

また、推薦利用者が多い学校では、上位を維持しても希望学部の校内選考が激戦になる場合もあるでしょう。

そのため、好成績を維持しやすく、かつ希望の大学・学部の枠も豊富にあるかどうかを基準に選ぶことが大切です。

 

まとめ|今の学力も踏まえて進学する高校を選ぼう

神奈川には、早慶上理、GMARCH、日東駒専、成成明学などへの指定校推薦先を公開している高校があります。

ただし、大学名や枠数は毎年変わり、推薦を受けられるかは入学後の成績・出欠・校内選考によって決まります。

高校選びでは、希望大学の枠だけでなく、本人の学力と校風、コースごとの推薦利用条件、進路指導、一般選抜への切り替えやすさまで確認しましょう。

候補校のパンフレットと公式サイトを比較し、説明会・個別相談で具体的に質問することが、後悔のない選択につながります。

大学・学部選びや推薦入試の準備を進める際は、未来図で先輩の志望理由書や受験情報も参考にしながら、お子さまに合う進路を一緒に考えてみてください。