■ 大学概要
- 大学名: 大東文化大学(だいとうぶんかだいがく)
- 創立: 1923年(大正12年)、前身の「大東文化学院」として設立
- 設立の経緯: 帝国議会の建議(国漢学振興に関する建議案)によって設立された、特定の創設者を持たない大学
- 建学の精神: 東西文化の融合 ― 漢学を中心とした東洋文化の振興を図り、東洋の文化を基盤として西洋の文化を取り入れることで新しい文化を創造する
- キャンパス: 東京板橋キャンパス/埼玉東松山キャンパス
- キャンパス運用: 1〜2年次は全学部が埼玉東松山キャンパスで学び、3〜4年次は学部により東京板橋キャンパスへ移行(※国際関係学部、スポーツ・健康科学部は4年間を通じて東松山キャンパス)
- 学部構成: 文学部、経済学部、外国語学部、法学部、国際関係学部、経営学部、スポーツ・健康科学部、社会学部(8学部)
- 学生数: 1万人を超える総合大学
- 特色: 日本で初めて開設された「書道学科」を擁し、新元号「平成」「令和」の文字を揮毫(きごう)した書家を輩出。漢学やアジア地域研究においても高い専門性を誇る。

今回のインタビューでは長い間入試業務に携わってきた入試広報担当者に、受験生の成長を促す「育成型入試」に込めた思いや、大東文化大学が求める学生像について、詳しくお話を伺いました。
■ インタビュー
―― 100年を超える歴史を持つ「大東文化大学」の学びの強みとは
インタビュアー:
大東文化大学は100年以上の歴史を持ち、文系分野から発展して総合大学へと成長されたイメージがあります。貴学ならではの「特に強みを持つ学び」について教えていただけますか。
入試広報担当者:
おっしゃる通り、本学は文学部系統の学びを起源とし、時代の要請に応えながら進化を重ねてまいりました。現在も学びの大きな柱となっているのは「文学部」、そして全国的にも特徴的な「書道学科」です。
たとえば文学部からは、これまで数多くの国語教員を教育現場へ送り出しており、高校の先生方からも「文学を深く探究するならば大東文化大学へ」というありがたいご評価を頂戴しております。
インタビュアー:
創立された1923年(大正12年)という時代背景も、貴学の理念に深く関わっているのでしょうか。
入試広報担当者:
まさにその通りです。当時の日本が西洋文化偏重へと傾斜していくなかで、「いま一度、東洋の豊かな文化や思想を再評価しよう」という強い思いのもと設立されたのが本学です。
そのため「国際関係学部」においても、アジア地域の言語・文化・社会を多角的に学ぶカリキュラムが充実しています。
インタビュアー:
昨今でこそ「多様性(ダイバーシティ)」が重視されていますが、創立当初は東洋文化の振興を目指し、その後、西洋文化を取り入れ、東西文化の融合を目指してきたのですね
入試広報担当者:
学長の高橋も折に触れて申しておりますが、多様性を尊重し、異なる文化を受け入れ融合させながら新たな価値を創造する姿勢は、本学の歩みの中で培われてきた大切な理念です。

―― 国内初の「書道学科」が誇る比類なき伝統と研究環境
インタビュアー:
貴学の大きな特色として、大学で「書道」を専門的な学問として修められる点が挙げられます。非常に稀有な環境だと感じます。
入試広報担当者:
学部学科として日本で初めて設置されたのが、本学文学部の「書道学科」です。学内には長年の歴史と実績を持つ「書道研究所」を擁し、新元号「平成」「令和」の墨書を揮毫された書家の方々も本学の卒業生にあたります。書道における研究・教育環境については、日本トップクラスであると自負しております。
インタビュアー:
大学で書道を学ぶというのは、具体的にどのようなカリキュラムなのでしょうか。
入試広報担当者:
主に、実際に作品を書き上げる「書作」と、書の理論や歴史を探求する「書学」の二本柱で構成されています。単に手本を模写するにとどまらず、その作品がいかなる時代背景のもとで書かれたのか、歴史的文脈まで深く考察します。現地で本物の資料に触れるべく、中国へ留学する学生も少なくありません。
インタビュアー:
本場中国の文献や貴重な資料群に直接触れられるのも強みですね。
入試広報担当者:
歴史的価値の高い資料群と、各分野を牽引する教授陣が揃っているため、高い志を持った学生が集まります。他学科と比較しても、全国各地から多様な背景を持つ学生が集う、活気ある環境となっております。

―― 受験生の内なる成長を促す「育成型選抜」の仕組み
インタビュアー:
近年、特に入試において力を入れられている「育成型」について教えていただけますか。
入試広報担当者:
本学では総合型選抜において「育成型」というアプローチを重んじています。これは、出願前の段階から大学の学びに触れていただき、受験生自身が成長を遂げた上で出願へと進んでいただくことを目指す入試です。
主軸として「課題探究プログラム」と、AI学習教材を活用した自学自習型の「KOUDAI Bridge」の2つを用意しております。
インタビュアー:
「課題探究プログラム」はどのような流れで進行するのでしょうか。
入試広報担当者:
「課題探究プログラム」の主な内容は6月ごろにお申し込みいただき、7月に事前課題(指定図書の読書やWeb講義の受講等)に取り組んでいただきます。そして8月初旬の「課題探究デー」に大学へお越しいただき、講義の受講、グループワーク、成果発表を行っていただきます。
その後、事後課題に取り組んだ上で、最終的に出願するかどうかを生徒ご自身に判断していただく流れとなります。
インタビュアー:
出願前に数か月間、大学の学びにじっくりと向き合えるわけですね。
入試広報担当者:
たとえば「法律学」などは高校生にとってイメージがしにくい学問かもしれませんが、数か月かけて体験することで「自分に合った学びかどうかも含めた本質的な理解」が深まります。体験を通して「自身の適性は別の分野にある」と気づき、出願を見送る選択をする高校生もおります。
インタビュアー:
入学後のミスマッチを防ぐ意味でも、受験生・大学双方にとって誠実な仕組みと言えますね。
入試広報担当者:
はい。ただ単に進学していただくのではなく、心からの納得と目的意識を持って本学を選んでいただくことを、何よりも大切にしております。
インタビュアー:
もう一つの「KOUDAI Bridge」はどのようなプログラムですか。
入試広報担当者:
こちらはAI教材を活用したプログラムです。文学部英米文学科ならば英語、スポーツ・健康科学部看護学科ならば生物といったように、学科ごとの指定単元をPCやタブレットで学習し、達成度テストをクリアすることで出願資格が得られます。ご自身のペースで着実に学習を深めたい方に適した形式です。
―― 多様性を尊ぶ入試バランスと「基礎学力テスト型」の拡充
インタビュアー:
2025年度入試から「学校推薦型選抜(公募制 基礎学力テスト型)」を導入し、2026年度入試からは「総合型選抜(基礎学力テスト型)」として展開されましたね。
入試広報担当者:
「育成型」は面接やプレゼンテーション、対話に長けた生徒が力を発揮しやすい入試です。一方で、日々の学習をコツコツと取り組み、実直に研鑽を積んできた生徒の努力も正当に評価したいと考え、「基礎学力テスト型」を導入・拡充いたしました。
インタビュアー:
年内入試の割合を大きく増やす大学も増えていますが、貴学の入試比率はどのようになっていますか。
入試広報担当者:
本学では例年、推薦系選抜と一般選抜の比率がおよそ「55:45」で推移しております。基礎学力テスト型を学力評価に近いものと捉えれば、実質的に「50:50」の均衡が保たれています。対話や活動実績に優れる学生と、学力試験に秀でた学生がバランス良く集うよう、特定のタイプに偏らせないことを方針としております。
インタビュアー:
多様な強みを持った学生が集まることこそが、大学という場の価値を高めるのですね。

―― 複数回挑戦できる機会と、厳正なる独立判定
インタビュアー:
総合型選抜では前期・中期・後期と複数の日程が設定されていますが、複数回受験することによる影響はありますか。
入試広報担当者:
各日程は完全に独立して厳正なる選考を行っております。 実際に複数回挑戦して合格を勝ち取る受験生も多く、諦めずにチャレンジできる機会を広く提供しております。
特にスポーツ科学科などでは、強い熱意を持って全日程に挑戦される受験生もいらっしゃいます。
―― 大東文化大学が求める学生像 ― 「自らの言葉で語り得る人物」
インタビュアー:
大学全体として、どのような志を持った高校生に入学してほしいとお考えでしょうか。
入試広報担当者:
学部・学科によって求める専門性は異なりますが、共通して申し上げられるのは「自己の体験や思索を、自らの言葉で生き生きと語り得る高校生」にお越しいただきたいということです。
現在はAI等を用いて面接の模範解答を容易に作成できる時代ですが、借りものの言葉では、本人の真の熱意や思考の深さは伝わりません。自身が経験されたこと、失敗から得た教訓、将来の展望を、拙くとも自らの言葉で表現できる方は、非常に魅力的だと感じます。
インタビュアー:
自らの言葉を紡ぐために、高校生はどのような準備をすると良いでしょうか。
入試広報担当者:
まずは興味のある分野や社会の事象に対してアンテナを張り、「知る」ことから始めてみてください。そして最も重要なのは「自身の考えを言葉にして外へ出す(アウトプットする)」ことです。
頭の中で理解したつもりでも、いざ言葉にしようとすると上手く伝えられないことに気づくはずです。ノートに書き出してみる、あるいは保護者の方や先生方に話を聞いていただく。その試行錯誤のプロセスこそが、自らの言葉を育む最良の近道です。

―― 受験生・高校の先生方へのメッセージ
インタビュアー:
最後に、大東文化大学を目指す受験生や進路指導の先生方へメッセージをお願いいたします。
入試広報担当者:
本学の何よりの誇りは、キャンパスに集う「学生たちの誠実さと温かな人間性」です。見学にいらした方々からも「学生たちが本当に親切で、雰囲気が素晴らしい」というお褒めの言葉を数多く頂戴いたします。
豊かな緑に包まれた埼玉東松山キャンパスは、落ち着いて学問や課外活動に専念できる理想的な環境です。1~2年次は全学部全学科の学生が東松山キャンパスに集うため、学部を越えた活発な交流が生まれます。たとえば国際関係学部が主催する「ASIAMIX」では、アジア各地域の民族衣装や食文化に触れることができ、他学部の学生も日常的にその多様性を体感しています。こうした光景も本学ならではの魅力です。
受験生の皆さんは、ぜひオープンキャンパスで先輩学生と直接対話してみてください。そして高校の先生方には、受験生の成長を後押しする「育成型入試」や「基礎学力テスト型」を、進路選択の一助としてご紹介いただけますと幸甚に存じます。
■ まとめ
1923年に創立され、「東西文化の融合」を建学の精神として受け継ぐ大東文化大学 日本初の書道学科やアジア研究をはじめとする深遠な専門性を誇る同校は、受験生自身の成長を促す「育成型選抜」をはじめ、多様な資質を正当に評価する入試改革を推進しています。
落ち着いた環境のなかで、誠実に学問と向き合う学生たちが集う大東文化大学。入試というプロセスを通じて自らを研鑽し、未来へと歩み出す受験生を、同校は確かな伝統と革新の精神をもって温かく迎えています。





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