ハーバード大学といえば、誰もが一度は耳にしたことがあるアメリカの超名門校。
その門をくぐる学生たちは、まさに“一芸も二芸も極めた超人”ばかりです。
「天は二物を与えず」なんて言葉も、彼らには全く当てはまらないのかもしれません。
今回は、そんな世界屈指の大学に進学した、Nさんをご紹介します。
しかも彼は、現役で東京大学に合格しながらも、ハーバードを選んだという“規格外”の逸材です。その実態をぜひともご覧ください!

インタビューアー:本日はよろしくお願いします!早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします。
Nさん:はい。現在ハーバード大学で物理学と化学を中心に勉強をしています。出身は北海道で、高校は立命館慶祥高等学校に通っていました。高校からは一旦東京大学に入学して、夏頃に中退、その後、秋から学期が始まるハーバードへ入学しました。

ハーバード受験の準備:英語力とエッセイの壁

インタビューアー:東大合格と並行して、ハーバードの受験準備もされていたんですね(まさに超人...)。ハーバードの受験対策はどのようにされていましたか?
Nさん:海外大学の受験準備は、大きく分けて英語の試験と各大学が課すエッセイがあります。僕はエッセイが苦手だったので、苦労しました。英語の試験については、父がアメリカ人ということもあり、幼少期から自然と英語に触れる環境で育ったのが大きかったです。

幼少期の英語教育とSAT対策の裏話

インタビューアー:幼少期から英語に親しんでいたのですね。具体的にはどのような英語教育を受けていたんですか?
Nさん:小学校低学年の時にアメリカの学校に通っていたので基礎はそこで学びました。その後は北海道に住んでいたので英語で教育を受ける機会はありませんでしたが、父が英語力を維持させようと熱心で、毎年アメリカの実家に帰省したり、英単語帳を勉強させられたりしていました。英単語帳の中には、SATというアメリカの共通テストのような試験対策用のものもあったのですが、あまり面白くない小説の中に無理やりSAT用の単語を入れ込んだようなものもあり、それが妙に記憶に残っています。僕個人は英単語帳で英語を学ぶのは嫌いだったのですが、父の熱心な教育もあり英語の試験には苦労しませんでした。その甲斐あってか、TOEFLは113点、SATは1560点とかでした。

アメリカの学校文化が進路選択に影響


インタビューアー:アメリカでの経験が大学受験の動機にもなったんでしょうか?
Nさん:そうです!昔通っていたアメリカの学校のカルチャーが自由で楽しかった記憶があり、中学くらいの時には漠然と大学はアメリカに行きたいなというふうに思っていました。

高校時代の課外活動:化学オリンピック金メダルと数学同好会設立

インタビューアー:すごく早い段階でアメリカの大学受験を考えていらっしゃったのですね。海外の大学といえば高校時代の課外活動やそれに関するエッセイがすごく重要ですが、どのような中学・高校生活を過ごされていましたか?
Nさん:そうですね、僕の実績的な面で言うと、国際化学オリンピックで日本代表に選出されて金メダルを獲得したことが一番のように感じます。他には日本の科学の甲子園で全国5位をいただいたこともあります。高校の時に学校の先生から化学の勉強を勧められて、どんどん自分で勉強して行ったことがきっかけで化学を好きになっていきました。
あとは、数学同好会を学校で立ち上げたことも実績の一つと言えばそうかも知れません。数学や化学など理系の分野を好きで探求したい友人を集めるなどして設立しました。その友人とチーム戦の数学の大会なんかにも出ていました。
ハーバードはリベラルな学生を集めるのでそういったリーダーシップ的なことも評価されたような気がします。一芸の尖った要素を持った上で、いくつかプラスアルファで要素を持っていると受かりやすいように感じます。とはいえ、それを目的に活動をしていても中身があまりないので、自分の好きなことを純粋にやっていたという感じです。

ハーバード大学と東京大学の違いは?


インタビュアー:やはりいくつも才能を持った人が集まるんですね。実際ハーバードに行かれてからの生活はいかがでしょうか?東京大学と比べてどのような特徴があるかなどお聞きしたいです。
Nさん:東大にいたときは、いわゆる「普通の大学生」みたいに遊んでいました(笑)。授業は必修等をとる必要がなかったので興味のある分野の授業にだけ潜り込んでいました。
ハーバードでは主専攻である化学や物理の勉強にしっかり取り組んでいます。授業は週2〜3回の科目が4つほどで東大と比べ数は多くないですが、課題がめちゃくちゃ多いので大変ですね。僕は科学オリンピックの経験もあって、入門クラスをスキップして大学院生と一緒に授業を受けています。大学院生向けの授業は、研究が本分ということもあり、課題が少なめだったりするのでその点では少し楽をできています。

多種多様なリベラルアーツ科目


インタビューアー:ハーバードは履修も柔軟なんですね。
Nさん:そうですね。リベラルな校風があるからか、特に自然科学系の専攻はかなり柔軟に対応してくれます。リベラルアーツの授業もあって、たとえば「睡眠の科学」「幸福の哲学」「アルメニア文化論」みたいなユニークな授業もあります。こういった授業は特に教授陣のこだわりが詰まっているように感じます。今後、そういう授業もとってみたいと思ってます。

多才な学生たちが集まるハーバード

インタビューアー:ハーバード開講の面白い授業はネットでもかなり有名ですよね。ちなみに学業以外ではどんな活動をしていますか?やはり忙しくて時間がないものなんでしょうか?
Nさん:学業以外で言うとオーケストラのクラブに参加しています。昔からバイオリンをやっていたので入りました。なんだかんだあってそこが入ってからすぐに存亡の危機に陥ったので今では代表なんかをやっています。
ハーバードの生徒は、勉強が忙しい中でも様々活動している人が多い印象です。勉強だけに止まらない多様な人材がいるのはすごく面白いです。
例えば、僕の後輩で、将来は教会のオルガン伴奏者になりたいという子がいます。専攻は音楽と宇宙物理のダブルメジャーで、ミュージカルの音楽監督も務めているんですよ。まさにハーバードの学生っぽい多才な人材ですね。

海外大学を目指す人へ:エッセイと“一芸”の重要性

インタビューアー:やはりとんでもない人がいますね。やはり多様性というところですごく魅力的な学校に感じます!では、最後に今からハーバードを目指す、もしくは海外大学を目指す学生に何か一つアドバイスをいただけないでしょうか?
Nさん:そうですね海外大学というところで言えば、エッセイが重要視されるので自分にしか書けないものを書くというのが大事です。僕も入学後に聞いた話ですと最終的に評価されたのは、化学について熱く語ったエッセイでした。
あとは何か一芸を持っておくのが大事かなと思います。ハーバードの場合は、それがアカデミック、ビジネス、スポーツなど様々な分野に及んでいる人が多い印象です。MITなんかはゴリゴリの理系で尖っている人なんかが行っている印象ですね。
ぜひ、アメフトの大会で某コネチカット州にある大学とばちばちしたい方なんかはハーバードの受験を考えてみてください(笑)。