国公立大学は、私立大学に比べて試験科目数が多いうえに対策に膨大な時間がかかるため、合格のハードルが高いと思われがちです。

そのため、高2の冬から受験勉強を始めても間に合うのかと、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、国公立を目指す高校二年生向けに、今必要な各科目の対策や理想のスケジュールをご紹介します。ぜひ、勉強計画を立てる際の参考にしてください。


▶︎高2の冬から大学受験の対策をするのは遅い?やるべきことや冬休みの過ごし方

 

高2冬から受験勉強を始めても国公立合格を目指せる?

 

高2の冬は、国公立大学の合格に向けた準備を本格化させる実質的なラストチャンスです。

国公立大学は多くの科目の対策をする必要があるため、早い段階から計画的に学習を進めることが欠かせません。


そのため、「もう手遅れかもしれない」と悩み続けるのではなく、今日から学習を始めましょう。

まずは英語・数学の基礎を固めつつ、理科・社会・国語にも少し学習時間を割くのがおすすめです。


また、志望校の入試科目や配点を確認し、合格までの学習計画をしっかり立てていきましょう。

 

高2冬から受験勉強を本格化させて国公立に受かった人の割合

じゅけラボ予備校の調査によれば、国公立大学の現役合格者のうち57.5%が高校2年生の冬(1月)から受験勉強を開始しています。

つまり、先輩たちの過半数が、高2の冬から受験勉強を本格化させて第一志望校に合格したことになります。

このデータからもわかる通り、「今からではもう遅いのでは」と諦める必要は決してありません。

今からの行動次第で、第一志望校の現役合格をつかみ取ることは十分に可能です。

参考:【国公立大学】現役合格者の55.3%が高校2年生までに受験勉強を開始。過半数が受験難易度が高いと感じる志望校へ挑戦|じゅけラボ予備校

 

【教科別】高2冬に勉強すべきことと目指したいレベル

ここでは、各科目で何をどのような対策をすればいいかを見ていきましょう。

  • 英語:基礎単語と文法を完全インプット
  • 数学:基本公式と解法パターンを網羅
  • 国語:古文の単語と文法を習得
  • 社会:重要単語と通史を復習
  • 理科:基本公式と重要単語を再確認

  

・英語:基礎単語と文法を完全インプット

 

英語は成績が伸びるまでに時間がかかるため、高3春からの長文読解に備え、高2冬のうちに単語と文法の土台を完成させましょう。

具体的には、「ターゲット1900」などの単語帳を1冊用意し、8割以上の単語の意味を即答できる状態を目指してください。

 
文法については基礎的な問題集を繰り返し解き、なぜその選択肢が正解なのか根拠を持って答えられるようにしましょう。

毎日英語に触れる時間を必ず確保し、通学中の電車内などのスキマ時間も単語のインプットに活用します。

 
英語に苦手意識がある場合は毎日10分でも英語に触れる習慣を作り、冬のうちに基礎をひとつずつ固めていきましょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

  

・数学:基本公式と解法パターンを網羅

 

数学はまず、二次試験でも頻出となる数I・Aおよび数II・B(C)の標準的な解法パターンをインプットしましょう。

そのために、教科書の章末問題や網羅系参考書の基本例題を、ノーヒントで最後まで自力で解き切る練習が不可欠です。

 
単に解法を覚えるだけでなく、なぜその方法を使うのかまで理解しておくと、初見の応用問題でもスムーズに解けるようになります。

 
また、この冬の間に苦手な単元を特定し、基礎レベルの問題まで立ち返って一つずつ着実に克服しておくことも重要です。

冬のうちに苦手意識を失くしておけば、春からの本格的な受験期にも自信を持って臨むことができます。

  

・国語:古文の単語と文法を習得

 

高2冬の段階では、スキマ時間を活用して古文単語の暗記と助動詞の活用表の再確認を行う程度にとどめ、英語・数学を優先しましょう。

基礎的な古文単語帳を使って、見出し語を見た瞬間に意味が出てくる状態を目指します。

 
さらに、主要な助動詞の意味や接続、識別のルールも一通りインプットしておくことで、高3になってから未習の文法に追われることもなく、余裕を持って演習に取り組めます。

現代文も余裕があれば、新書や論説文などに触れる習慣をつけておき、長文を読むための基礎体力を作っておくとよいでしょう。

  

・社会:重要単語と通史を復習

 

本格的な演習は高3の夏以降に回し、今は基本用語の確認と通史の復習に集中しましょう。

教科書太字レベルの用語を忘れないよう、定期的に薄く広く復習することが大切です。


また、今細かい内容を覚えてもずっと覚え続けておくのは難しいため、丁寧に年代暗記をするよりも、出来事の因果関係や歴史の大きな流れをつかむようにしましょう。

  

・理科:基本公式と重要単語を再確認

 

理科は、既習範囲の基本公式や重要用語を見返し、知識をゼロにしないための最低限の復習を続けましょう。

教科書レベルの公式や現象を見た際に、「どのような計算に使うのか」「どういう定義か」が頭に浮かぶ状態を保つことが大切です。

学校の授業ペースに合わせて復習することを基本としてください。無理に先取りする必要はありません。

苦手な単元だけは教科書に戻って確認し、高3で応用演習に入るための土台を整えておきましょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

  

高2冬〜春休みまでの受験勉強スケジュール

続いて、これからの理想的な受験勉強スケジュールを見ていきましょう。

 

  • 高2の冬|基礎固めと学習習慣の確立
  • 高2の冬休み|苦手分野の克服
  • 高2の3学期|主要2教科の基礎固め完了
  • 高2の春休み|長時間学習の本格化と模試の受験

     

・高2の冬|基礎固めと学習習慣の確立

高2冬の間は、最初から長時間の勉強を目指すのではなく、まずは毎日決まった時間に机に向かう学習習慣をつけましょう。

部活で疲れている日でも勉強時間がゼロになる日を作らず、通学中や就寝前のスキマ時間を活用することが大切です。


また、この時期は全科目に手を広げるのではなく、英語と数学の2教科の基礎固めに集中しましょう。


無理のない学習量から始め、徐々に勉強時間を増やしていくことがポイントです。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

  

・高2の冬休み|苦手分野の克服

 

まとまった学習時間を確保できる冬休みは、苦手分野を克服する絶好の機会です。

まずは模試の結果や定期テストの答案を分析し、どの単元でつまずいているのかをピンポイントで洗い出しましょう。


苦手な部分は教科書や基礎レベルの問題集まで立ち返り、知識の穴を一つずつ徹底的に埋めることが大切です。

そして、できるようになった問題も時間を空けて解き直し、定着しているかどうかを確認してください。


時間を空けてもスラスラ解けるようになって初めて、その苦手分野を本当に克服したと言えます。

 

・高2の3学期|主要2教科の基礎固め完了

3学期は、冬休みに取り組んだ英語と数学の復習を継続し、基礎固めを完了させましょう。

また、定期テスト対策も受験勉強の一部と捉え、授業内容を毎日丁寧に振り返ることが大切です。


理科や社会は学校の授業の復習をベースにして、習った範囲の基礎を忘れないようにしておきましょう。

  

・高2の春休み|長時間学習の本格化と模試の受験

 

春休みは、高3の「受験生モード」へ切り替える大事な移行期間です。

休日と同等の長時間の学習スケジュールを毎日こなし、受験期の生活リズムを整えておきましょう。


また、共通テスト本番と同じ時間割で過去問や予想問題を解き、時間内に解き切れるか、1日を通して集中力を保てるかを確かめておくのもおすすめです。


春休みに実施される記述模試や共通テスト模試も受験し、これまでの基礎固めの成果と現在の実力を測りましょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

高2冬から本番までの残り時間と目安の勉強時間

 

いつから受験勉強を始めるかは人それぞれですが、現役合格を目指す以上、高2のゴールは1年後の冬と決まっています。

それまでどれくらい時間が残されていて、どのくらい勉強すればいいのかを確認しましょう。

  

本番までの残り時間と必要な総学習時間

 

高2の冬からだと、共通テスト本番までは約12カ月しかありません。

難関国公立大学の現役合格には、一般に高1から高3までで約3,000〜4,000時間の学習が必要とされますが、これは3年間の累計です。


高2冬から本格的に始めるなら、残り期間で1,500〜2,000時間程度を一つの目安として確保したいところです。


特に5教科7科目を仕上げるにはかなりのまとまった時間が必要になるため、行き当たりばったりではなく、逆算したスケジュールで進めていく必要があります。

 

高2冬に確保すべき1日の目安勉強時間

 

国公立大学を志望する高2生は、平日3〜4時間、休日7〜8時間の勉強時間を一つの目安にしましょう。

最初から達成できなくても焦らず、毎日少しずつ机に向かう時間を増やし、長時間の学習に耐えられる体力をつけることが大切です。

平日にまとまった時間が取れない場合は、通学中の電車内や休み時間、就寝前の10分などのスキマ時間も活用しましょう。


また、勉強時間という「量」だけでなく、スマホを遠ざけるなど集中できる環境を整え、「質」を高めることも重要です。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

【高2向け】国公立志望者からよく寄せられる受験勉強についての質問

最後に受験生から寄せられる質問をご紹介します。

  

Q.私立大学の併願校対策は高2の冬から意識すべき?

  

回答:今の段階では、私立大学の併願校ごとの個別対策を意識する必要はありません。


国公立対策として英語と数学の基礎を盤石に固めておけば、それが私立大学受験に必要な基礎力にも直結します。

今から私立大学の過去問演習や独自形式の対策に時間を割くのは非効率なので、まずは国公立大学の二次試験に向けた土台作りに専念しましょう。


志望校が固まってきたら、受験科目や出題傾向を確認しておく程度で十分です。高3になってから併願校を具体的に絞り、必要な対策を追加していきましょう。

 

Q.今から塾や予備校に通い始めたほうが良い?

 

回答:塾に通うか迷ったら、まず自力で英単語の暗記や数学の基礎問題集を計画通りに進められる習慣があるかを判断基準にしましょう。


何から手をつければよいか分からない場合や、家ではスマホなどの誘惑に負けてしまう場合は、塾を活用するのも効果的です。

また、冬期講習や体験授業を利用し、強制的に勉強へ向かわざるを得ない環境を今のうちに作るのも一つの方法です。


自分の性格や今までの定期テスト前の行動などを振り返り、無理なく学習を継続できる環境を整えましょう。

 

Q.時期の模試でE判定でも、国公立志望のままで大丈夫?

回答:高2の冬に受ける模試でE判定が出ても、まったく問題ありません。


この時期はまだ理科・社会の対策が十分に進んでおらず、英語・数学も二次試験レベルまで完成していないため、判定が低く出るのは珍しくないからです。

結果を見て国公立志望を下げる必要もありません。判定や点数に落ち込むのではなく、「数学のこの単元が抜けている」など、具体的な弱点を見つける材料として活用しましょう。


弱点を一つずつ克服し、これから1年間の伸び代にすることが大切です。

まとめ|高2の冬はラストチャンス! 今すぐ英数の基礎固めを始めよう

いかがでしたか。今回は高2冬の時点から受験勉強を始める上で対策すべき内容や理想のスケジュールを見てきました。


対策すべき科目が多い分、科目に優先順位をつけ、自分の苦手分野を効率的に潰すことが大切です。特に英数などは一朝一夕では身につかない科目でもあります。今から丁寧に基礎を積み上げ、漏れのないようにしましょう。


また、推薦入試を目指す場合は、志望理由書や面接などの特殊な対策が必要になります。未来図では受験に関するお役立ち情報や、過去の先輩方の実例を多数掲載しているため、会員登録をして、ぜひご活用ください。